はじめに
サーフィンは憧れのスポーツではありますが、なかなかすぐに始められるものではありません。しかし、チャンスがあれば是非チャレンジしたいスポーツのひとつです。
私も10代、20代の時、あこがれだけで一歩を踏み出すことができませんでした。30代で会社の後輩が楽しそうにサーフィン談義をしているところに遭遇し、連れて行ってくれとお願いし始めることができました。

初めてのサーフィン期待と不安
第一印象は、とにかく安全第一だ、そして冷たい、熱いです。
ともあれ安全第一
陸から見た海と実際の海の中は大違いです。安全を確認しながら行動することが大切です。泳ぎに自信のある人でも「波のちから」にかなわない事もしばしばです。
最初は足のつく場所で練習しましょう。
足がつけば波に乗れなかったときもすぐに起き上がることができます。
足がとどかない場所では波待ちの態勢(ボードに座り、両足で挟む)をとりますが最初はバランスを保つのが難しいです。
(注意)浅い場所はサーフボードを傷つけてしまうことがあります。私も浅瀬で練習中に1度フィンを壊してしまいました。毎回壊れてしまう訳ではないので安全第一で楽しみましょう!
海は冷たい
海水温度は季節の2か月遅れと言われています。5月のゴールデンウイーク時期には半袖の人も見かけますが、海の中はまだ3月なのでまだまだ冷たいです。
初心者の方は7月下旬から8月下旬までに始めることをおススメします。
砂浜は暑い
ご存じの通り砂浜はとても暑いです。特に初心者は長く海に入っいると疲れるので、砂浜で休むことがよくあります。
海水浴とは違いパラソルの用意が無いことがほとんどです。
熱中症には気を付けましょう。
なんだか辛いことばかりのようですが、これ以上に楽しいことがあります。
立てなくても楽しい!
プロサーファーがかっこよく波を乗りこなしている映像を見ると自分もあのようになりたいと思うでしょう。
しかし、現実は簡単ではありません。
では波に乗るとは立っていないといけなのでしょうか?
そうではありません。
立つ前の態勢、つまり腹ばいの状態でも波に乗ることができます。ボディーボードと同じ要領です。
波に乗ることが楽しい!
最初は立って乗る必要はありません。
腹ばいの状態で、波に乗る感覚を覚えてください。波に押される感覚がたまらなく楽しいです。
方向転換が楽しい!
慣れてくると体重移動で右や左に移動できます。
これで波を切る感じが体感できます。
ここまでできたら立派なサーファーですね。
初めてでも腹ばいで波に乗る事はできるかもしれません。
実際立つまではかなり難しいです。焦らず練習すればやがて立てる日が来ます。
私は30歳過ぎて始めたので10回くらい通ってようやく10秒くらい立つ事ができました。
立った瞬間はガッツポーズをしてしまいました。
出発までの準備
最低限必要なものは以下の通りです。
○サーフボード(フィン、デッキパッド、ボードケース)
長めで厚みのあるものが乗りやすいです。
ファンボードは195cm~260cmの長さのでショートボードに比べて波に乗りやすく、ロングボードに比べ車中にも入るので取り回しが容易です。
まだ継続するかどうかわからない場合は、友人やレンタル屋さんから借りるのも良いでしょう。
しかしボードを持っているだけでなんだか人生が豊かになった感じになりますので、置き場所やお金に余裕おがある方は購入を検討して下さい。
○リーシュ
ボードと足を繋ぐ紐です。消耗品で年に1度以上の交換が理想です。
友人からボードを借りる場合、リーシュは自分で購入しましょう。(友人から借りたリーシュが劣化していて紐やつなぎ目が切れてしまっては大変です。新しいものに越した事はありません。)
○ワックス
滑り止めに使用します。入水前にボードに塗ります。数百円で購入できます。
○ウエットスーツ
ある程度身体に合ったものが必要なので購入しましょう。
色々な種類がありますが、夏に始める場合はロングスプリング(長袖半ズボン)がおすすめです。1万円以下から購入できます。私も最初は7~8千円のものを購入しましたが特に遜色はありませんでした。
○水着
ウェットスーツの下にはきます。競泳用の水着がダボつかずおすすめです。
○タオル
ポンチョ式は着替えの時便利です。
○日焼けどめ
炎天下でなくても海での紫外線は強力です。必要に応じて塗りましょう。
あったら便利なものは以下の通りです。
○ポリタンク
身体やボード類を洗う水をためておくのに便利です。シャワーが付いている海岸もあるので事前にチェックして下さい。
○セキュリティーボックス
主に車のキーを入れます。
入水前の準備
○ウェットスーツをきちんと着る
慣れないと着るのが大変です。
特に背中のファスナーを引っ張り上げるのには少々コツがいります。
一緒にいる人に確認してもらいましょう。
○水分補給をする
ペットボトルなど水分補給の準備を忘れずにしましょう。
○準備運動は念入りに
プールに入る時と同じ要領です。
海を目の前にしても焦らず準備運動は念入りに行いましょう。
いざ入水
足の届くところで波に乗る(押される)感覚を身につけましょう。
疲れたら一声かけて海岸で休みましょう。海を眺めながら心地良い疲れを感じつつ過ごすのも気持ちがよいものです。
余談ですが、休んでいると地元のおじちゃんが「今日は波いまいちだな」とか声を掛けてくれたりします。初心者の私はそこまで波の状態に影響されないのでが「そうっすね」と上級者を気取ったりしていました。(笑)
アフターサーフィン
昼前には上がることが多いです。昼飯は地の魚の定食を食べたり、想像以上にお腹が空くのでなんでも美味しく感じられます。食後は温泉や銭湯で海水を流して気分さっぱり。夕方に帰宅すれば翌日仕事があっても十分休息が取れます。
何より日常の毒を海が全て流してくれた気分になります。
皆さんも機会があれば是非サーフィンを体験してみて下さい。
人生がより豊かになること間違いなしです!