土づくりとは
野菜は土中に根を伸ばして株を支えています。根から吸収して水分や栄養を葉や茎、果実などにとどけます。土づくりが野菜栽培の大きなウエイトを占めています。すぐにタネを撒きたい気持ちをグッと抑えてまずは畑を耕しましょう。

良い土とは
- 水はけが良いこと
- 通気性が良いこと
- 栄養が豊富(適量)なこと
- 土の酸度が適正であること
- 病原菌などが少ないこと
ステップ1 畑を耕す
雑草や石ころをなどを取り除きます。くわやシャベルで土を掘り起こします。固まっている土は手で砕きます。
土をふかふかにして水分と空気を含ませることで根のはりが良くがなり健康に育ちます。
30cmの深さまで掘り起こすと良いでしょう。大根など深く根を下ろす野菜には50cmの深堀が効果的です。
ステップ2 堆肥の散布
タネまきや植え付けの3週間前に堆肥を散布します。
牛糞や腐葉土などの有機物を散布します。
これらの有機物は土をふかふかにする効果やゆるやかに栄養を供給することができます。
腐葉土はホームセンターで手に入れることができますが、最寄の市区町村でも安く販売していることがありますので一度確認するとよいでしょう。
ステップ3 石灰の散布
タネまきや植え付けの2週間前に石灰を散布します。
苦土石灰は1㎡あたり200~300gが目安です。(パッケージにも適量が記載されています。)
有機野菜を育てたい場合は有機石灰(貝殻や卵の殻をくだいたもの)がおすすめです。
土壌酸度に神経質になることはないのですが、気になる方はph試薬を使って酸度を調べましょう。また酸度を好む野菜やアルカリを好む野菜もあるのでタネ撒きや植え付ける時は確認しましょう。
例 酸度に弱い野菜:キャベツ、たまねぎ、エンドウ、ホウレンソウなど
酸度に強い野菜:さつまいも、とうもろこしなど
ステップ4 元肥を散布する
タネまきや植え付けの1週間前に元肥を散布します。
元肥の三要素は「リン・カリ・窒素」です。
これらをバランス良く配合されている化学肥料が使い勝手がよくおすすめです。
元肥は1㎡あたり30~50gです。元肥が多すぎると逆に栄養過多で枯れてしますことがありますので、最初は少な目に散布しましょう。
有機野菜を育てたい場合は鶏糞が安価で使い勝手が良くおすすめです。
ステップ5 作付け
これで作付けの準備ができました。
土づくりを丁寧に行うことで野菜の育ち方が驚くほど変わってきます。
冒頭でも述べたように、すぐにタネを撒きたい気持ちも抑え土づくりを行いましょう。

まとめ
野菜の成長には土が大きく影響します。
野菜の成長が悪い、葉っぱが黄色くなる、枯れてしまうなどは土の状態が悪い場合がしばしばです。
新しい野菜を植え付ける時は、上記のステップを行なって健康な土を保ってください。